WEKO3
アイテム
一人の心理士が検査者と面接者を兼ねる治療構造に関する一考察
https://doi.org/10.34360/00011015
https://doi.org/10.34360/00011015100f5323-b092-4c72-a20e-381835e666b1
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||
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公開日 | 2020-07-06 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | 一人の心理士が検査者と面接者を兼ねる治療構造に関する一考察 A consideration on the therapeutic-structure of one clinical psychologist serving as both a tester and therapist |
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言語 | ||||||||||
言語 | jpn | |||||||||
キーワード | ||||||||||
主題 | 治療構造, ロールシャッハ・テスト, 面接関係, 心理士の成長プロセス here and now |
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資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||
ID登録 | ||||||||||
ID登録 | 10.34360/00011015 | |||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||
アクセス権 | ||||||||||
アクセス権 | open access | |||||||||
作成者 |
加藤, 佑昌
× 加藤, 佑昌
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内容記述 | ||||||||||
内容記述 | 本稿では,一人の心理士が心理検査と心理面接を担当する治療構造の意味や課題を考察した。心理士がクライエントに心理テストと心理面接を実施する場合,一般に「心理テストと心理面接は異なる心理士が担当することが望ましい」と言われる。これは,一人の心理士が検査者と面接者を兼ねることの意味や課題を十分検討する必要性や,心理テストと心理面接から得た理解を総合する難しさを注意喚起するものと考えられる。しかし,それがいつの間にか教条的に広まり,場合によっては禁止事項のように解釈されている側面も懸念される。そこで本稿では,ロールシャッハ・テストを実施した心理士がその後のアセスメント面接を引き続き担当した架空事例を元に,検査者と面接者が同一人物である治療構造について検討した。その結果,心理士側への意味や課題として,①テスト結果による理解が強く印象に残りhere and nowの面接関係を理解する視点が疎かになりやすいこと,②テストによる理解と面接による理解の間の「ずれ」を見逃しやすくなることが考えられた。一方,クライエント側への意味や課題として,①心を見透かされる恐れや不安が高まりやすくなること,②心理検査場面と心理面接場面で求められる主体性の変化に戸惑いやすくなることが考えられた。以上から,心理士・クライエントを取り巻く諸条件(治療構造)が双方の関係にどのような影響を与えるのか,双方にどう体験されるのかを検討することの重要性が改めて理解された。さらに,こうした治療構造の意味や課題は,心理士の成長プロセスにおいて,初学者から次の中堅へと移行する段階で特に指導・教育されるべきテーマであることが示唆された。 | |||||||||
公開者 | ||||||||||
出版者 | 専修大学人間科学学会 SENSHU DAIGAKU NINGEN-KAGAKU GAKKAI(The Senshu University) |
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ISSN | ||||||||||
収録物識別子 | 2185-8276 | |||||||||
書誌レコードID | ||||||||||
収録物識別子 | AA12515444 | |||||||||
書誌情報 |
ja : 専修人間科学論集. 心理学篇 en : Bulletin of Senshu University school of human sciences. Psychology 巻 10, p. 35-42, 発行日 2020-03-15 |
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出版タイプ | ||||||||||
出版タイプ | VoR |