@article{oai:senshu-u.repo.nii.ac.jp:00000900, author = {野部, 公一}, issue = {3}, journal = {専修経済学論集}, month = {Mar}, note = {ロシア農業は全体として回復傾向を示しているが,地域間格差は,著しく拡大している。穀物輸出拡大に刺激された南部および大都市での旺盛な需要に支えられた近郊地域では,アグロホールディングを主体として,農業生産は活況を呈している。しかし,都市から遠く離れた辺境地域では,農業生産は停滞ないしは縮小を続けている。辺境地域において,農業は事実上,唯一の雇用源である。このため,失職した者は,個人副業経営による自給自足の生活をおこなうか,職を求めての移住を強いられることになる。また,辺境集落においては,農業生産の縮小が,病院・学校・商店といった社会インフラの崩壊を加速化させており,このことによっても人口流出に拍車がかかっている。農業部門での賃金および職業上のプレステージは著しく低下しており,外国人労働者の利用が広範に観察されるようになっている。以上の結果,ロシアにおいては,多くの農村集落が地図上から消失しており,深刻な社会問題となっている。}, pages = {103--115}, title = {分化進むロシア農村 : 辺境集落の消失}, volume = {50}, year = {2016} }