@article{oai:senshu-u.repo.nii.ac.jp:00000847, author = {新田, 滋}, issue = {2}, journal = {専修経済学論集}, month = {Nov}, note = {本節では, いわゆる市場価値(市場生産価格)論と限界分析の関連について考察する。第1項では, 従来の市場価値論で例解されてきた三つの生産条件を細分化して考えるならば, 市場全体に関する右上がりの市場供給曲線と同じことになることを確認する。第2項では, 市場価値は追加供給を弾力的に行うことができる生産条件によって規定されるとしてきた宇野派通説を再検討し, それはその都度, 社会的需要に対応できる限界的な生産条件を意味しているにすぎず, 限界原理を否定するものではないことを明らかにする。 また, 第3項では, 従来は同一視されてきたが, 価格を決定する標準的な生産条件と, 平均利潤・生産価格の基準となる生産条件との錯綜した関連についての新たなとらえ方の示唆を与える。 第4項では, 費用理論・供給理論においてマルクス学派宇野原論は新古典派ミクロ理論との間に, 競争による価格形成と市場均衡を前提とする点では共通しているにもかかわらず, 「価格所与」, 「主観的均衡」のとらえ方には微妙な差異があり, また, U字型の費用曲線の想定, 最適な生産量が瞬時に自由自在に選択できるとする想定には大きな差異があることを明らかにする。}, pages = {87--109}, title = {マルクス経済学と限界分析 (三)}, volume = {49}, year = {2014} }