@article{oai:senshu-u.repo.nii.ac.jp:00004471, author = {徐, 玄九}, journal = {専修人間科学論集. 社会学篇}, month = {Mar}, note = {沖縄・台湾・済州は、中国・日本・米国などの新旧帝国の欲望が交差する「場」であり、この複数の帝国と多層的な関係を維持してきた「場」でもあり、またそれぞれの国家内部の「中心」と「周辺」関係にある。そのために、冷戦体制のもつ矛盾と合わせて東アジア内部の重層的な位階の矛盾があらわれる場所なのである。沖縄/日本本土・台湾/中国・北朝鮮/韓国の分断はその性格を若干異にするが、根本的には東アジア全体のレベルからすれば冷戦体制の前提条件であった。沖縄(「住民虐殺・強制集団死」1945年)で、台湾(2.28事件、1947年)で、済州(4.3事件、1948年)で起きた事件をそれぞれの国家の内部に限定して議論するよりも、東アジア、ひいては世界史的な文脈のなかで理解するときに初めて事件の本質がみえてくるかもしれない。とりわけ、本論で示すこれらの事件がもつ共通点は、事件発生の「時期」やそれぞれの国家の「辺境」という地理的特徴もあるが、なによりも国民国家外部の「敵」による犠牲ではなく、国民国家内部の「英雄」たちによって行われた「虐殺」だという点にある。}, pages = {67--88}, title = {東アジアの冷戦体制形成期における住民虐殺 : 沖縄・台湾・済州島を中心に}, volume = {4}, year = {2014} }