@article{oai:senshu-u.repo.nii.ac.jp:00013059, author = {柴崎, 慎也 and Shibasaki, Shinya}, issue = {2}, journal = {専修経済学論集}, month = {Nov}, note = {本稿では,宇野弘蔵によって「利子論」として再構築された『資本論』第3巻第4・5篇の理論分野が,どのように山口重克によって「市場機構論」へと転回・整備されていったのかを明らかにする。この際,ポイントは3つの観点の転回,すなわち,1)本質規定としての原理論から分析基準としての原理論への転回,2)資本一般説的観点から競争論的観点への転回,3)物神性論的観点から機構論的観点への転回にある。これらの観点の転回を通じて,流通論の独立化の意義が再度捉え返され,また流通過程の不確定性という論点が切り出されるとともに,行動論アプローチや分化・発生論といった方法論が明確に導入されることになる。「利子論」から「市場機構論」への転回は,たんに原理論の一理論分野における再構築の作業にとどまらず,方法論を含めた原理論体系全体の再構築を促すインパクトを兼ね備えている。}, pages = {29--73}, title = {利子論から市場機構論への転回}, volume = {57}, year = {2022} }