@article{oai:senshu-u.repo.nii.ac.jp:00001007, author = {中島, 巖}, issue = {2}, journal = {専修経済学論集}, month = {Dec}, note = {2次元空間における連続フローが立地位置座標の連続函数となる方向と規模(密度)をもつ連続ベクトル場になる,資本,労働,土地を要素とする生産活動が展開される連続空間市場モデルが想定される。 モデルには,生産物価格,資本賃料,賃金率,そして地代の4つの価格が存在し,それらの要素のうち,資本と土地は移動不能と想定される。そこでの効率性は,各フローが輸送費用を最小化する経路を採用するとする仮定によって実現される。問題が変分問題として定式化されるところで,解の体系はEuler方程式のそれによって構成される。 まず,Euler方程式として導かれる解が数量的変数の間の関係として定義する発散法則,貨幣的変数の間のそれとして定義する勾配法則によって空間市場の均衝価格体系が決定されてくる過程が確かめられる。 次に,発散法則,勾配法則が構成されるに際して措定された輸送費用最小化問題に対して双対関係に立つ価値生産物(利潤)最大化の問題が対応することが確かめられ,さらに,両法則から構成される市場均衡の安定性が確かめられる。 生産過程における収穫逓増性の下で,土地利用度の拡大が招く規模の経済の一方的増加を示唆するMarshall問題に対しては,土地利用度の拡大にともなう輸送・通信費の上昇,追加的労働者の収容施設の増設にともなう建設費用の上昇という間接費用の拡大化が一種の抑止力となって規模の経済に対する限界を画し,アノマリーな経済的均衡が導かれる余地は除かれ,Marshall問題が回避される可能性が確かめられる。}, pages = {107--131}, title = {空間経済と生産過程}, volume = {53}, year = {2018} }